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2010年度プロジェクト

武蔵野・多摩プロジェクト
 

 2009年度までの成果を踏まえつつ、2010年度は[日野市連携事業]、[調査研究]、[日野関連活動]を柱に活動を行う。

 

   日野市連携事業については、水の郷日野をビジュアルにまとめた本を2010年夏に発刊する。この本の活用も含め、日野塾の開催、まちづくり研究会の準備などを進める。調査研究については、武蔵野・多摩をフィールドとして、特に国分寺崖線に着目しながら沿線市区との連携等も視野に入れながら、メンバーの専門領域をいかした幅広い研究活動を行う。また、これまでの成果を整理し、現実の動きにつなげるための施策提案への道筋を探る。
 
東京都心プロジェクト
 

 2010年度において本プロジェクトでは、前年度に引き続き、これまでの研究蓄積を活かして、外濠、神田川、日本橋川、亀島川、臨海部ほかの個別プロジェクトを深化・展開させ、全体として、都心水辺からの地域再生の大きなビジョンを構築していきたい。

 

   外濠プロジェクトは、「350年の歴史遺産・外濠の再生デザインと整備戦略」をテーマとした「千代田学」としての調査・研究でもある。そこでは、環境・文化インフラをコアとして都心水辺をつなぐ「歴史・エコ回廊」の創案、外濠空間の屋外広告物など現状の景観問題への対応提案の作成を進めていく。
日本橋川プロジェクトは、これまで進めてきた同水辺空間の景観形成における歴史的変遷の調査研究を基礎に、河岸地データベースの構築、歴史的な都市空間の復原への考察などを進めていく。 
神田川プロジェクトでは、お茶の水〜飯田橋間を中心とした「儒学ルート」などの新しい構想をもつグループの活動との連携を、また、亀島川プロジェクトでは、地域の建築家グループの活動との連携をそれぞれ進める中で、水辺再生への方向性を考えていく。
臨海部プロジェクトは、都心海岸部の近現代における土地利用の変遷を、産業経済活動との関連であらためて捉え直し、直近における環境産業への転換や種々の環境再生の動きを、住民運動などの社会的背景も踏まえ把握し、大都市臨海部とりわけ既存工業地帯の再編成を提起する方向での調査研究を進めていく。
 
日野市連携事業
 

 2008年度までの<日野用水路再生WG>の研究成果を踏まえ、2009年度から3年間、東京都日野市と連携事業を行う。
 日野市の長期的な都市像を描き、着実なまちづくりを進めるために具体化な提言をすることを目的に、「水の郷・日野の地域活性化プロジェクト」を協働で実施していく。

 

  (1)「水の郷・日野/農ある風景の価値とその継承(仮題)」の発刊、
(2)「水の郷・日野/農ある風景の価値とその継承(仮題)」を活用したまちづくり塾(日野塾B)での地域への関心度の高揚、
(3)市民による用水・農地保全のためのしくみづくり(日野塾A)、
(4)歴史的環境、文化資源の保全回復のための「歴史エコ回廊」構想づくりを中心にまちづくりに繋がる支援活動や公民学連携による施策の検討活動などを実施する。
 
千代田学
 

 東京都千代田区と連携し、千代田区に関する事象を調査・研究する事業。
水辺からの都市再生を歴史とエコロジーに基づいて「外濠を基軸とした東京都心の水辺再生」をテーマに掲げ、「歴史・エコ回廊ネットワーク構想」の提案に向けた調査研究を行う。

 

   本研究は、2007〜2009年度に千代田学に採択された研究成果(代表者:陣内秀信、事業名称:「350年の歴史遺産/外濠の再生デザインと整備戦略(1)(2)(3)」)を基礎とするものである。そこでは、史跡外濠とこれを中軸とした周辺地域(以下、外濠地域)を歴史・生態・景観などの観点から解き起こし、再生ビジョンを描き、東京圏全体の水系の再生をめざすもので「歴史・エコ廻廊」の提案を試みることを目的とした。
2010年度以降は、飯田橋から隅田川に至る神田川と日本橋川についても調査を実施し、外濠の全体像を総体的に明らかにし、最終的に都心再生の方策として「歴史・エコ回廊ネットワーク構想」の提案につなげていく。具体的な研究項目は、
(1) 歴史的・生態的・文化的資源の調査・分析
(2) 水辺空間の活用実態、緑の分布に関する調査・分析
(3) 調査データのデジタルデータ化、水辺空間の変遷過程の考察
(4) 水質浄化、水循環(汚染土壌の改善や土木材料による水質浄化策などを含む)に係る調査・分析
(5) 外濠〜神田川〜日本橋川再生の重要課題に関する研究者ならびに行政・市民団体との共有化
である。上記の研究項目を深化させ、環境・文化インフラの維持向上策による歴史・エコ廻廊の具体的絵姿を描き、これによる東京都心再生〜東京圏再編に関する提案を行うこととしたい。

2011年度の研究体制

2010年度の研究体制

2009年度の研究体制

2008年度の研究体制

2006年度までの研究分野毎の研究体制

 

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