当研究センター所属 清水淳(客員研究員)の『狭山丘陵を守った男 -フィールドサイエンティスト廣井敏男の軌跡-』が 2023年2月けやき出版より刊行されました。
フィールドサイエンティスト・廣井敏男の環境思想の啓発と制度化の経緯をひも解く
1970年代から始まった、狭山丘陵の自然を守るための市民活動。その中心人物で、フィールドサイエンティスト・廣井敏男の「社会化された自然を守っていくことが重要」という環境思想に着目し、その思想の生成過程や思想の啓発、制度化の経緯を描いていく自然科学書。
Ⅰ章 生態学者からフィールドサイエンティストへ
1.フィールドサイエンティストという生き方
2.研究者への道
3.市民環境科学者の誕生
4.フィールドサイエンスからフィールド環境思想へ
5.「社会化された自然」の思索と体現
Ⅱ章 フィールドサイエンティストとしての日々
1.市民運動へのコミット
2.雑木林研究への決意
3.ライフワークの継承
Ⅲ章 未来に託された狭山丘陵
1.廣井敏男のレガシー
2.狭山丘陵の今
Ⅳ章 狭山丘陵からSATOYAMAへ
1.フィールドサイエンティスト廣井敏男の人生
2.二一世紀のSATOYAMAへの示唆