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永瀬: |
コンパクト化についての問題は |
荒川: |
大都市部ではリアリィーがない。広がりをコンパクト化するよりは、活動をコンパクト化するのが懸命ではないかと考える。通勤、ちょっとした買い物、→身近に中心となる都市の機能をコンパクト化して配置
ヨーロッパがコンパクトシティーにこだわるのかがわかるようでわからない。
人口5〜6万都市でもともとコンパクトなのだから
日常品は都心でも郊外でも変わらない。
ヨーロッパの都心には住居整備、歴史的遺産の活用がある。 |
永瀬: |
もう一度自分たちの足下を見つめ直して評価すべきではないか?そういったことで新たなアイデンティティが発見されるのではないか |
荒川: |
多摩ニュータウンで住んでいる人に聞くと、たまには新宿なんかに行くのかと聞くと滅多に行かないと言われ、地域で生活し、子育てし、仕事をしていると。そういったことで変わっていくのではないか? |
高橋: |
年代差によって大分違いがあるのではないか?OLとか主婦とかが都心から離れられないのではないか。サラリーマン等 |
高村: |
自分の住んでいる生活圏と学校や仕事場の生活圏以外はあまり行かない。年代や時代によって違いもあるが、行動範囲の慣れみたいなものがあるのでは?アジア圏とヨーロッパ圏のまねでコンパクトシティーをとり入れても無理ではないか?むしろ、アジア圏ではどういったよい部分を取り入れていくのか? |
荒川: |
日本の都市計画で、複合的な要素、コンパクトな質の高い住空間。 |
山崎: |
コンパクトシティのあり方で、現状の状況を外して都市をみた場合、スケールを大きくみた場合、大都市はまだ荒く、レベル的には低いもので、その先に、コンパクトシティが未来の形としてあるのではないか? |
荒川: |
1つのシェルに様々な意味が混じり合っている中で、歴史など重要な要素の濃密な関係性をどう結びつけていくかがキーポイントで、その中でのコンパクトシティーは重要になってくると思います。 |
高村: |
今の状態からみると、臨海部にはネットワークができ上がってきているようにみえますが港湾部などの大きな問題とかありますか? |
高橋: |
護岸の構造体などを東京湾に開発して親水性というのは数パーセントであるものをやり直すのは無理ではないか? |
荒川: |
自治体や権利の問題が複雑ではなかろうか |
永瀬: |
都市再生の仕組みのところで、今全国レベルで「まちづくり条例」などを作成しているが、自治体がついてきていないような気がするのだが? |
荒川: |
仕組みの中で、提案が民間事業者の方から、プロジェクトありきであるかあるのに対して、従来は中央集権的にやってきたからではないか。日本は責任と権限が曖昧で、地方自治体は困っているのではないか。自治体が総合的に考える必要があって、強力なリーダーシップを持った方がいいのではないか? |
佐々木: |
最近都市整備について、郊外、臨海部に開発をしてきたが、今後5年都心部に開発がシフトしているがどう思うか? |
荒川: |
言葉として、コンパクトな都市ならわかるがコンパクトな市街地と表現しようとしていることがわからない。公共投資は郊外を忘れている。都市経営の中でインフラの維持をどうしていくかが問題になってくると思う。財政がない中でやっていく方法も必要ではないか。10〜50年後は悲惨な状況ではないか。
東京再生計画の中で環境インフラを創出していくとはどういうことか
既存にあるものを発掘したり、使い方をかえたり、ストックを生かす方法が基本だが、色々な切り口で、新しい都市構造を作っていくという意味で作り出していく行為が必要である。 |
猪野: |
不動産の所有の形態がコンパクトシティーに向かっていくには修正が必要で、それを行わないといけない気がするのだがどうなのか? |
荒川: |
根本的な問題ではある。地下の価格も問題で公的な査定が必要になってきているのではないか。もう一つは用途指定が問題である。 |
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