【開催報告】2019年8月7日 第10回外濠市民塾「外濠浚渫工事見学会」を開催しました

【開催報告】2019年8月7日 第10回外濠市民塾「外濠浚渫工事見学会」を開催しました

2019年8月7日(水)、第10回外濠市民塾「外濠浚渫工事見学会」を開催しました。
陣内秀信・法政大学特任教授(エコ地域デザイン研究センター前センター長)による開催挨拶の後、工事発注者である東京都第一建設事務所および施工者である五洋・栄都建設共同企業体のご担当者から現在進めている浚渫工事の概要についてご説明いただきました。
説明が終わると、実際に浚渫している様子を見学するため、各班に分かれ外に出て、牛込濠から小石川橋までまち歩きを行いました。まち歩きは外濠市民塾スタッフによる案内で、史跡などの各所で解説を交えながら小石川橋まで移動しました。
浚渫工事の見学は、牛込濠でヘドロの吸引作業を見学し、パイプの行方をたどり、小石川橋では土運船にヘドロを積み込む様子を見学しました。そこでは、吐き出されるヘドロを現場の方に採取していただき、実際に採取されたヘドロを間近で体感しました。

その後、大学に戻り質疑応答を行い、各班で見学会の振り返りを行いました。
振り返りでは、外濠浚渫工事への感想や期待など様々な意見が交わされました。
最後に、吉田珠美・三輪田学園中学校高等学校校長、宇野求・東京理科大学教授による挨拶で幕を閉じました。

今回の外濠市民塾には45名の方に参加いただきました。近隣の方々や三輪田学園の生徒さん、小学生から大学生まで、これまで以上に多様な皆様にご参加いただきました。また大学生を中心とする16名のスタッフにより運営しました。
本見学会は、東京都第一建設事務所、五洋・栄都建設共同企業体の皆様のご協力により開催することができました。この場をお借りして感謝申し上げます。

【お知らせ】「玉川の語源を探る夕べ」を開催します 2019年8月17日 (土)

【お知らせ】「玉川の語源を探る夕べ」を開催します 2019年8月17日 (土)

  • 2019年07月29日
「玉川の語源を探る夕べ」チラシ(表).jpg

玉姫伝承
その昔、甲州と武州の境を戦に敗れて鎌倉を目指して落ち延びる玉姫一行があった。難儀する一行は小菅で村人にかくまわれた。旅を続ける間に、玉姫は一心に尽くす家来の若者の大青と想いあうようになった。ある日、追手に追いつかれ家来たちは斬られ、玉姫と大青は池に身を投げた。すると玉姫は大蛇となり大青は狼となって追手を嚙み殺した。二人はその地で仲良く暮らしていたが、ある年の大雨で池は壊れ、大蛇は流されてしまった。狼となった大青は後々の時代まで玉姫を想って哭き続けたという。この大蛇の流れた川は玉のように流れる清流で将軍様に献上した名水だった。そしてこの川は玉姫の名を取って玉川と呼ばれるようになった。(要旨)

この物語は、山梨県小菅村余沢の横瀬家に鎌倉初期から口伝で伝えられてきた。
玉姫の父親は畠山重忠とされている。
玉川の語源説に新たな視点を与える伝承である。

■開催日時:2019年8月17日(土)18:30~
■会場: 二子玉川ライズ・ルーフガーデン5階 原っぱ広場
 < 東京都世田谷区玉川1₋14₋1 東急田園都市線・大井町線「二子玉川駅」下車
   蔦屋横のA1エレベーターよりアクセス>
■入場無料
■荒天時中止
■問い合わせ先:神谷 博 suikei@jcom.zaq.ne.jp

■プログラム
<第一部>18:30
 玉川源流に伝わる玉姫伝承
 神谷 博/法政大学兼任講師

<第二部>18:50
 創作神楽「玉姫」/珊月花

<第三部>19:10~20:00
 対談:玉川の語源と玉川文化
 小野一之/府中市郷土の森博物館館長
 小林ふみ子/法政大学文学部教授

【講師プロフィール 】
◆小野一之(オノカズユキ) 
 府中市郷土の森博物館館長
 中央大学大学院文学研究科 前期博士課程 修了
 専門は日本古代史。著書に武蔵府中くらやみ祭 』他。

◆小林ふみ子(コバヤシフミコ)
 法政大学 文学部 教授、法政大学江戸東京研究センター研究員
 東京大学文学部国文学科卒、人文社会系研究科博士課程 修了。大田南畝
 『七観』をめぐって-詩文と戯作」などで 日本古典文学会賞受賞。文学博士

◆神谷博(カミヤヒロシ)
 法政大学兼任講師(環境生態学) 建築家 景観アドバイザー
 法政大学建設工学科修士課程修了
 法政大学エコ地域デザイン研究センター・江戸東京研究センター客員研究員。
 多摩川流域懇談会運営委員長

【演者プロフィール 】
◆珊月花/ハナヲ 、月弧、さんごによる神楽ユニット
◆ハナヲ/東京藝術大学卒 雅楽、現代音楽、作曲、編曲
◆月弧/ネイティブアメリカンフルート奏者、作詞、作曲
◆さんご/舞踏家 Sango Saria ベリーダンス 占い

映像協力:織田理史
総合プロデュース:はるく

主催:法政大学 エコ地域デザイン研究センター・江戸東京研究センター
協力:二子玉川ライズ
後援:多摩川流域懇談会

玉川の語源考(神谷 博)
1.多摩川の表記
万葉集の東歌に「多麻河」が見られ、同時代に 下流部の丸子の渡しあたりは「石瀬河」とも記されており、上流には「丹波川」がある。多摩の語源は明らかでなく、「多摩の語源考」(鈴木樹造著)によれば、川の名が先にあって郡の名がついたとしており、多摩・タバ説や多摩・タマ説など多く紹介している。このうち、多摩・玉説では、霊、美しいもの、すぐれているもの、などの見方を紹介している。諸説あるものの、これが定説というものはない。

2.調布玉川惣画図
江戸時代に玉川源流の記載が出てくるのは、関戸の名主であった相沢伴主による「調布玉川惣画図」である。天保10 年( 1839 年)相沢伴主が玉川の源流を訪ねようと思い立ち、源流から河口までの下絵をつくり、これを絵師の長谷川雪堤が絵図に仕上げた。ここに小菅村の玉川が源流として記載されている。江戸末期であり、玉川という名は既に定着して多くの文化、文芸に登場している。「調布玉川惣画図」の原型は、伴主の父である相沢五流が描いた「玉川勝蹟図」にあるといわれている。大田南畝(蜀山人)が文化6 年( 1809 年)に玉川の堤防検分で関戸に来た際に五流に依頼したという。伴主は、五流の影響もあって玉川の源流を探る興味を持ったものと思われる。伴主に少し先立つ1825 年には、仲田惟善による「東都近郊図」が出版されている。江戸近郊が行楽の対象として人気となり、その案内地図として描かれている。ここには玉川について、「水源は甲州一ノ瀬といえる。幽谷より出でて、武州秩父郡の山水が落合い、多麻郡羽村あたりまでを多波川という。それより下を玉川という」とある。ここには玉川上水も描かれていて 多波 川は羽村までという認識ともとれる 。 伴主はこれとは別に玉川と名の付く源流にたどり着いて おり、 羽村から先の多波川ではない川筋を遡り、玉川の源流を探索して小菅の玉川を突き止めたのであろう。

3.いつから玉川か?
鎌倉時代に東国政権が出来上がったが、ほどなく南北朝時代の混乱を経て、足利政権が出来上がった際には京都中心の時代に戻り、室町文化が栄えることとなる。これが家康によって東国政権の実現が果たされると、江戸が中心地となり、多摩川水系が重要な役割を持つようになる。多波川や六郷川、玉川など、地域ごとに違う名で呼ばれていた川を武蔵国府の前を流れる玉川として家康の時代に一つの名前として統一して表記する必要が生じたのかもしれない。民間ではどの範囲を、いつごろから玉川と呼んでいたのか。玉姫伝説に残る玉川は、池の平からの流れであることから、現存する小菅村の玉川であることは確かである。玉川上水が引かれたのは 1653 年のことであるから、このころには 既に 玉川であったこと になる。 玉川から分水したのであるから、 取水した羽村の 上下流も玉川だったといえる。

4.六玉川の一つとして有名に
玉川が盛んに取り上げられるようになったのは、江戸文化が爛熟し始めて、江戸の文化を高めていこうという機運の中で清流としての玉川を売り出す意図もあったのではないか。六玉川は、全国の代表的な清流として和歌の歌枕や浮世絵の題材となった。「山城井出の玉川」「近江野路の玉川」「摂津三島の玉川」「陸奥野田の玉川」「紀伊高野の玉川」と並び称して「武蔵調布の玉川」となっている 。 万葉集に歌われたのは「多麻川にさらす手作りさらさらに何ぞこの児のここだ愛しき」とあり、多麻川と表記されている。 江戸時代に あえて玉川と表記することを望んだとしたら、玉川であることに何らかの積極的な価値が必要だったからと思われる。

5.玉姫の玉川
江戸時代の玉川下流部は六郷川であり、六郷用水は家康の初期の江戸づくりにおいて重要課題だった。江戸初期にはまだ下流部が六郷川、中流部が多麻川、上流部が丹波川だったと思われる。江戸後期の相沢伴主の時代には、それが小菅村から河口までを玉川と記載するようになっている。玉川は、多摩川の美称として玉石が多くて清流であることから後世に呼び替えられた、という説もあるが、近年に玉姫伝説という民話が発掘されたことから、玉川の語源は小菅の玉川であり、その名は玉姫からとられたという 説も成り立つと思われる 。

【開催報告】2019年5月14日 ローザ・カーロリ教授講演会「江戸・東京における佃島の誕生と発展(The origin and development of Tsukudajima in Edo-Tokyo)」

【開催報告】2019年5月14日 ローザ・カーロリ教授講演会「江戸・東京における佃島の誕生と発展(The origin and development of Tsukudajima in Edo-Tokyo)」

019年5月14日(火),イタリアにおける日本近現代史研究の第一人者であり,江戸東京研究センターの客員研究員であるローザ・カーロリ教授(ヴェネツィア・カ・フォスカリ大学)による講演会が法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー25階 研究所会議室5において開催された。氏のこれまでの沖縄史の研究からさらに幅を広げ、「江戸・東京における佃島の誕生と発展(The origin and development of Tsukudajima in Edo-Tokyo)」というテーマの発表が行われた。

デザイン:江戸東京研究センター R・A 邵 帥(ショウ スイ)

大きく以下の7つのテーマに沿って話が進められた。
1.佃島のユニークネス
2.佃島を作った森一族
3.佃島の誕生
4.水上空間としての:佃島とヴェネツィア
5.空間の概念と配置
6.佃島の信仰空間
7.江戸の名所としての佃島

近世初期の佃島の成り立ちに始まり、沽券絵図を用いて詳細な分析と考察を行い、水辺や信仰の空間と様々な角度から佃島の歴史を解き明かした。
多くの参考文献や資料が提示され、今後の佃島研究の課題についても議論され充実した講演会となった。

 

2019年度「千代田学」事業に本学から2件が採択されました。

2019年度「千代田学」事業に本学から2件が採択されました。

「千代田学」事業とは…

千代田区内にある短期大学、大学、大学院等の研究機関が千代田区の様々な事象を多様な切り口で調査・研究することを「千代田学」事業と名付け、その定着と発展、また、各学校が区及び地域と連携を図ることを目指して、事業経費の一部を補助するものです。

2019年度「千代田学」事業に本学から以下の2件が採択されました。

1.地域社会における地域循環バスの実態と今後の展開可能性-地域福祉交通「風ぐるま」の活用方法の検証-

(政策創造研究科:上山 肇 教授)

【概要】

千代田区の地域福祉交通「風ぐるま」に関する調査・研究を行い、利用実態(在住・在勤・通学の方々の意識調査等含む)を明らかにしながら今後の活用方法と展開の可能性について探る。

2.千代田区の地域史資料アーカイブ化の展開

(エコ地域デザイン研究センター(デザイン工学部):福井 恒明 教授)

【概要】

千代田区内の地域史に関する資料(古写真・絵画・絵はがき等の過去の地域の姿を確認できる資料や部分的な地図など)を収集し、出典、場所や年代、解釈についての情報を付加して整理し、法政大学の地域史資料アーカイブシステムに実装し、資料の閲覧性を高める。

事業実施期間

2019年4月1日から2020年3月31日まで(1年間)

【開催報告】2019年4月10日「神田明神:江戸東京文化講座(第2回)」

【開催報告】2019年4月10日「神田明神:江戸東京文化講座(第2回)」

2019年06月05日

 2019年4月10日(火)、神田明神文化交流館にて「神田明神:江戸東京文化講座」の第2回が開催されました。第2回は陣内秀信・法政大学特任教授が「東京-水の都市、水の地域」というタイトルで講演を行いました。

江戸東京における近世から近代までの水辺の賑わいと高度成長期以降の水辺の衰退、そして、近年における水辺の復権を古地図や
図版、写真を用いて説明し、東京が水の都市、水の地域であるということを実証的に考察しました。
また、実践的な試みとしてエコ地域デザイン研究センターでの日野や外濠の活動を振り返りながら、水都東京を解読するために必要な水辺からの視点を提示しました。

神田明神「江戸東京文化講座」は今後6回にわたり多様なテーマで江戸東京を掘り下げていきます。ぜひご参加ください(事前予約必要:受講料必要)。
詳しくは下記をご覧ください(神田明神文化交流館のサイトへリンクします)。
https://cocoro-k.co.jp/events/edotokyo

【今後の予定】
 第3回 2019/5/16(木) 「江戸東京におけるカッパ」法政大学教授 横山泰子
 第4回 2019/5/31(金) 「古代地形から読む神田明神とその景観」法政大学教授 高村雅彦
 第5回 2019/6/15(土)「将軍の鷹狩りと江戸の町」法政大学教授 根崎光男
 第6回 2019/6/27(木)「江戸狂歌の大流行-山の手でも下町でも、神田明神社内でも-」法政大学教授 小林ふみ子
 第7回 2019/7/11(木)「力持の流行と神田明神の力石」法政大学江戸東京研究センター客員研究員 川添裕
 第8回 2019/7/23(火)「東京の文化的景観ー江戸城外濠と葛飾柴又」法政大学教授 福井恒明

 

【開催報告】2019年3月16日「伊東建築塾/子ども建築塾」公開発表会(江戸東京研究センター共催)開催報告

【開催報告】2019年3月16日「伊東建築塾/子ども建築塾」公開発表会(江戸東京研究センター共催)開催報告

019年3月16日(土),法政大学外濠校舎S505教室にて,「伊東建築塾/子ども建築塾」の発表会が江戸東京研究センターとの共催として開催されました。

「子ども建築塾」は建築家・伊藤豊雄が塾長を務める伊東建築塾が,主に小学校高学年を対象に開設しているものです。2018年度後期は「みんなの川のまちをつくろう!」のテーマのもと,恵比寿のまちなかを流れる「渋谷川」の一角を舞台とし,川と建物のつながりや,まちを訪れる多様な人々を意識しながら「楽しいまち」を設計しました。

今回の発表会では一年間の集大成として,子どもたちが模型やプレゼンボードを使って自分たちが作ったまちの姿を発表し,伊東建築塾の講師の方々及び江戸東京研究センターの陣内秀信特任教授が講評を行いました。たくさんの斬新で楽しいアイデアが,カラフルな立体模型やプレゼンボードで紹介され,参加者からは感嘆の声が上がりました。

陣内秀信特任教授からは,海外の都市における水辺と人とのつながりや,江戸時代の渋谷川の景観などにも言及した講評がなされました。

2018報告書_CatchUp

2018年度報告書を刊行いたしました

発行日:2019年2月25日
発行:エコ地域デザイン研究センター

目次は以下の通りとなっております。

・はじめに 
・目次

1 活動報告 
   小菅村源流再生活動2018/神谷博
   水都府中研究2018/神谷博
   野川のグリーンインフラストラクチャ―研究2018/神谷博
   善福寺池サウンドスケープ・プロジェクト:2018年の活動/鳥越けい子
   外濠暑熱環境実測プロジェクト2018年度実測結果/川久保俊
   外濠市民塾活動報告/福井恒明
   九段・神保町地区の地域史資料アーカイブ化とその表現に関する調査・研究/福井恒明
                  
2 関連研究 
   流域環境体を形成する都市河川-善福寺川を取り巻く都市組織再構築への考察-/杉本康一郎
   浮世絵・名所図会にみる江戸の景観認識/福井恒明
   狭山丘陵をめぐる市民活動と自治体政策の相互作用に関する歴史的考察-協働ガバナンス構造の形成と里山保全の展開-/清水淳
   移牧と農耕がつくるプーリア州のテリトーリオ/稲益祐太
   礫床河川における交互砂州の自然浄化機能/道奥康治

3 エコ研の今後の活動に向けて
   2017年度報告会 開催報告(2018年2月28日開催)
   テリトーリオの概念について/陣内秀信-講演記録-
   エコ研取り組みの切り口

4 研究業績 
   2018年度刊行書籍・報告書・論文

5 活動報告 
   2018年度活動リスト
   メンバー

【お知らせ】エクハルト・ハーン先生を囲んで「ベルリン近郊のエコシティと東京のグリーンインフラ」を開催します(2019年4月3日(水))

【お知らせ】エクハルト・ハーン先生を囲んで「ベルリン近郊のエコシティと東京のグリーンインフラ」を開催します(2019年4月3日(水))

エクハルト・ハーン先生は、法政大学エコ地域デザイン研究センターの客員研究員として長年研究交流を深められてきました。ハーン先生との水都交流セミナーは、2005年以来4回実施してきましたが、前回は2015年に「グリーンインフラの展開と都市づくり」というタイトルで行いました。

 その後の日本におけるグリーンインフラも進展しましたが、今回はハーン先生から、“International Campus-Eco-City Wünsdorf”というタイトルの報告があります。ベルリン近郊のヴュンスドルフの軍事施設跡地におけるSDGsを踏まえたエコ再生に取り組んでいる事例です。

 法政大学では近年、江戸東京の解析に取り組んでおり、昨年「江戸のグリーンインフラ」というタイトルで田中優子総長も講演を行っています(エコ地域デザイン研究センター主催にて 2018年7月11日開催済み)。今回は、ベルリン近郊のエコシティというキーワードと絡ませて、ドイツと日本、ベルリンと東京におけるエコロジカルな都市づくりの国際的動向を探りたいと思います。

■開催日時 2019年4月3日(水)18:00~20:00
■会場 法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー  25階  B会議室 
    法政大学市ヶ谷キャンパス・交通案内はこちら  
    JR総武線・地下鉄各線  市ヶ谷駅又は飯田橋駅 より徒歩10分                  
■主催 法政大学江戸東京研究センター,法政大学エコ地域デザイン研究センター
■参加費 無料
■事前申込制 申込はこちらから https://www.event-u.jp/fm/10918 

QRコードからも申込みいただけます

※先着順:定員に達した場合に予定より早く申込みを締め切ることがあります。どうぞお早めにお申込みください。
【チラシ】(PDF)こちらをクリックするとダウンロードいただけます。
……………………………………………………………………………………….
【プログラム】
18:00 挨拶 福井恒明(法政大学教授)
18:10 講演“International Campus-Eco-City Wünsdorf”
    エクハルト・ハーン(ドルトムント大学名誉教授)*英語逐次通訳
19:00 日本のグリーンインフラ概要
    福岡孝則(東京農業大学准教授)      
19:15 意見交換:
    福岡孝則、福井恒明、神谷博(法政大学兼任講師)ほか
20:00 閉会

<プロフィール>
エクハルト・ハーン/Ekhart Hahn  
ドルトムント大学名誉教授、都市計画家。
1942年ドイツ生まれ。1969年ベルリン工科大学博士課程卒業、1983年~ベルリン再開発・環境調和型都市研究所所長、1990年~ECOCITY研究所所長。1998年~ドルトムント大学都市生態学教授、2003年~デンマーク アルボルク大学客員教授。EU環境部会アドバイザーなど国際的環境プロジェクトの要職を歴任、グローバルエコビレッジネットワーク(GEN)の活動ほか、都市生態学の研究者として環境調和型の都市再生などのプロジェクトに多く携わってきた。
<プロフィール>
福岡孝則
東京農業大学准教授 ランドスケープアーキテクト
ペンシルバニア大学芸術系大学院ランドスケープ専攻修了。
米国・ドイツのコンサルタント会社に所属して北米、中東、アジア、オーストラリアなどのランドスケープ及び都市デザインに携わった。ドイツではアトリエ・ドライザイテル事務所にて水のデザインに関わり、エクハルト・ハーン氏とも知己である。
……………………………………………………………………………
【お問合せ先】
 江戸東京研究センター・法政大学エコ地域デザイン研究センター事務室
 E-mail:ecohistory-jimu@ml.hosei.ac.jp
 TEL:03-5228-1267(担当:宮崎)      

【開催報告】2019年3月9日「中高大院のオール法政で考える江戸東京ー江戸東京チャレンジ2018」発表会

【開催報告】2019年3月9日「中高大院のオール法政で考える江戸東京ー江戸東京チャレンジ2018」発表会

更新日:2019年05月29日

 江戸東京研究センターのインナー・ブランディング活動のひとつとして実施された高大連携教育プログラム「中高大院のオール法政で考える江戸東京~江戸東京チャレンジ」の発表会が2019年3月9日法政大学市ヶ谷キャンパスG503教室において開催された。

 今回の発表会は、デザイン工学専攻大学院から5チーム、文学部地理学科から2チーム、同じく文学部日本文学科から3チーム、法政国際高校から3チームが参加、大学院・大学学部・高校と連携する形、そして文理融合の形の研究発表会となった。
 大学院チームは、木場の歴史、日本橋の原風景、江戸東京の河川、水辺の町並み、武家屋敷庭園の池泉など、それぞれ具体的な場所を中心に深掘りした研究結果を報告、その空間的特徴の解明、分析方法や論の進め方、さらに新しい空間の提案に、高校や大学学部からの参加者は大いに眼を開かされ、本格的な学術研究への道に興味をかき立てられた。
 一方、大学学部チームは、都区部における各種船舶の使用分布状況を歴史的に捉えた水の都市東京の変遷の姿、そして、文化的景観を残す葛飾区柴又における、地元当事者の様々な立場の違いからみた課題などを示してくれた。さらにまた、独特な切り口からの江戸東京をとらえた研究として、落語の舞台となった場所と時代背景、江戸東京における各種怪談の出現場所、鉄道唱歌からみた東京の景色などの成果が次々と報告され、その意表を突いたともいえるユニークな視点に皆が驚かされた。これら学部学生からの自由な発想による報告は、江戸東京研究の多様性、深さ、おもしろさを参加者があらためて知った発表であった。発表方法も工夫がされ、映像を駆使しての説得力あるものが多く見られた。
 そして、高校チームは、さらに独特な視点から、それぞれ本質的ともいえるテーマの研究発表を、見事な形で成し遂げてくれた。歌舞伎、浄瑠璃、能・狂言、落語など日本の古典芸能からみえてくる日本文化の特質や日本人の精神構造というテーマの、労作ともいえる発表には、参加者一同、高校生の研究レベルの高さに舌を巻いたといってよい。障がい者スポーツ/パラリンピックをテーマにした研究では、スポーツそのものと同時に、バリアフリーやユニバーサルデザインなど東京の抱える都市基盤の問題や、受け容れる人々の心の問題にまで言及していった。パラリンピック開催が、東京そして日本の人々の心を大きく変えていく機会になることが予想される中、まさに現実的かつ具体的な東京研究として実に時宜を得た発表であった。さらに、伝統と私たち、と題する研究では、日本の伝統産業の現場を具体的にヒアリングしての分析で、今や風前の灯火となりつつある職人芸に頼る伝統工芸などを取り上げ、その後継や経営上の課題などをグローバリゼーションの中でどう考えていくかという基本的な問題の投げ掛けがされた。これはまさに江戸東京研究センターの底流を貫く共通の重要なテーマの一つであり、次代を担う代表である高校生が、このような問題意識を持っていたことを知り、嬉しくまた頼もしく思った人は少なくなかった。
 今回の「江戸東京チャレンジ」は、秋口に始まった実施計画の公表・募集・オリエンテーションから今回の最終報告会までの期間が短く、さらに初回ということもあり、研究内容や発表に若干不安な面もあった。しかし、実際には成功ともいえる今回の発表会にみられた通り杞憂であった。午前午後にわたる長丁場の会にもかかわらず、参加者は内容豊かな研究報告を楽しみ、また大いに質問や議論をし合い、高校、大学学部、大学院を網羅した、まさに法政全体の学生パワーの豊かさを示すものとなった。見方を変えれば、この江戸東京研究という法政大学固有の包括的テーマ自体が、高大院の連携、分離融合による学術実践のプラットホームとしてとても有効に機能することが一部実証されたともいえよう。
 みるからに溌溂とし楽しそうに発表する学生たちの姿、テーマへの深い関心と情熱の伝わってくる発表の姿、そして、最後まで眼を輝かせそれぞれの内容に耳を傾けていた参加学生の姿は、高大院を通じた総合的な学び舎としての法政の進取の気象溢れる強い一体感を示すのに十分であった。(石神 隆)
【学生発表テーマ】
「日本の古典芸能」国際高等学校2年生3名
「障がい者スポーツ/パラリンピックに関して」国際高等学校2年生4名
「伝統と私たち」国際高等学校3年生
「旧東京市における舟運利用の実態」文学部地理学科学生
「映画公開によるロケ地への影響~映画『男はつらいよ』と葛飾柴又」文学部地理学科学生3名
「落語の舞台を巡る」文学部日本文学科学生3名
「近世随筆集の怪異譚の分布と傾向」文学部日本文学科学生4名
「《鉄道唱歌》に見る近代東京の”車窓”世界-旅で最初の見所はなぜ「泉岳寺」?」文学部日本文学科学生
「深川木場 失われた風景を読み解く」大学院デザイン工学研究科建築学専攻生5名
「江戸東京における河川スケールの類型化とその在り方の比較研究」大学院デザイン工学研究科建築学専攻生2名
「江戸東京水辺空間の町並み研究」大学院デザイン工学研究科建築学専攻生4名
「日本橋魚河岸の近代発掘と提案」大学院デザイン工学研究科建築学専攻生5名
「目黒 千代が池」大学院デザイン工学研究科建築学専攻生5名

【開催報告】「佐原『江戸優り』フォーラム」2019年3月9日

【開催報告】「佐原『江戸優り』フォーラム」2019年3月9日

2019年3月9日(土)、北総四都市江戸紀行活用協議会との共催により「佐原『江戸優り』フォーラム」が千葉県香取市佐原の与倉屋大土蔵にて開催されました。
参加者は約200名にのぼり、法政大学総長、江戸東京研究センター副センター長をはじめ、地元の郷土史研究家や大学の研究者などが登壇し、江戸と佐原のつながり、佐原の住民自治や佐原の未来などについて講演やパネルディスカッションを行いました。

エコ地域デザイン研究センター長 福井恒明

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 「江戸東京研究センター紹介」
福井恒明/江戸東京研究センター副センター長,エコ地域デザイン研究センター長

江戸東京研究センターの概要や研究活動内容について紹介。
2 「『江戸はネットワーク』再論」
田中優子/法政大学総長

江戸時代の水運、河岸の成り立ち、さらに水路流通の拠点であった佐原の特性にスポットを当て、
流通革命がもたらす「人」や「モノ」のネットワークが文化や技術の革新を生んでいた江戸時代の姿を、様々な図像資料を基に実証的に考察。
3 リレー講義「近世在方町佐原と伊能忠敬」
酒井右二/伊能忠敬翁顕彰会

近世の佐原の街の様子や、近在だけでなく近江など遠くからの入込商人も柔軟に受け入れていた佐原の住民組織体の形成、さらにその住民自治の礎をつくった伊能忠敬について、当時の地図や資料を具体的に提示しながら考察。
4 リレー講義「佐原の観光資源と住民自治」
小笠原永隆/帝京大学准教授

佐原の観光資源と魅力は、重層的な歴史文化の蓄積のみならず、近世から続く住民自治の特性が現在も受け継がれているためであるという考察が提示。
5 パネルディスカッション「佐原の現在と未来」
コーディネーター:小島聡(法政大学人間環境学部教授)
パネリスト:福井恒明(前出)酒井右二(前出)
コメンテーター:田中優子(前出)

基調講演やリレー講義で取り上げられた近世から現代にかけての佐原の姿をふまえた上で、これからの佐原の在り方について活発な意見交換。
「佐原と水の関係を水都という視点で今後強調していってはどうか」「佐原の魅力は来るたびに少しずつ変わり続けていることである」「佐原らしさを失わずに変わり続けるために守るべきものをどう定義していくべきか、祭りに象徴される強固な住民自治の精神がその役割を担っていくのではないか」「今後の日本が直面する地方自治の危機を乗り越えるヒントが佐原の自治の形にあるのではないか」「『変化しながら持続する自治力』を持つ地域としてこれからの日本のモデルになってほしい」