きたる2022年12月17日(土)開催の2022年度まちづくり都市政策セミナー(法政大学大学院)における田中優子(法政大学名誉教授)の基調講演に、当研究センターが共催していますのでお知らせします。
2021年度のまちづくり都市政策セミナーでは、「コロナ、都市の危機と再生を問う」をテーマとして、持続可能な都市への道筋について考えました。特に基調講演「今、真の都市再生とは?-自然・歴史・コモンズから」(陣内秀信/法政大学特任教授)では、1970年代のポスト高度経済成長期に登場した「地域主義」を想起し、あらためて地域固有の自然・歴史を基盤として社会・経済を持続させる「新たな地域主義」が提唱されました。
そこで2022年度の本セミナーでは、近年、SDGsとともに、地域循環共生圏などの考え方や実践が各地に広がっていることもふまえながら、時代を導く価値の転換を図るために、まず、水俣文学を築いた石牟礼道子の世界観の核心にある「生命たちの賑わい」に着目し、書き残された言葉と響き合う地域の営みとともに日本社会をとらえ直します。さらに、人口減少時代の空き家問題に象徴される社会システムの限界を乗り越えるために、私的所有権を相対化しながら自治・協同の再構築をめざす「現代総有」の考え方や、地域の自然・歴史・共同体・文化の結晶である食の可能性から、21世紀における「新たな地域主義」の構想への手がかりを得たいと思います。
2022年12月17日(土)法政大学 市ヶ谷キャンパスにて開催
■Program
9:30 開場【会場】富士見ゲート4階G403(定員250名)
10:00 開会
10:10~11:30 基調講演 田中優子(法政大学名誉教授)
「石牟礼道子の世界と地域の未来
~生命たちの賑わいを感じ取れるか?~」
(共催:法政大学エコ地域デザイン研究センター)
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11:40~12:50 ポスターセッション【会場】外濠校舎3階ギャラリー
学生による研究・実践発表
【コーディネーター】杉崎和久(公共政策研究科教授)
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13:00~15:30 分科会1「共同性の再構築~現代総有の提唱と実践」(共催:現代総有研究所)
【会場】大内山校舎8階Y802(定員80名)
【コーディネーター】野口和雄(公共政策研究科兼任講師、都市プランナー)
【コメンテーター】五十嵐敬喜(法政大学名誉教授)
【パネリスト】日置雅晴(弁護士、上智大学法科大学院非常勤講師)
「門前町城端(富山県南砺市城端)における現代総有の試みと課題」
宮崎一徳(参議院事務局)・風間一毅(沼津市役所)
「市民による新たな共同性を回復する試み」
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分科会2「食が紡ぐ地域の可能性」
【会場】大内山校舎8階Y805(定員80名)
【コーディネーター】谷本有美子(公共政策研究科准教授)
【コメンテーター】木村純子(経営学研究科教授,エコ地域デザイン研究センター兼担研究員)
【パネリスト】清水まゆみ(かわさき・食と農のコミュニティ代表)
「川崎の農産物をおいしく楽しく食べるコミュニティ」
久保健治(特定非営利活動法人 佐原アカデミア監事)
「発酵・醸造の伝統を活かす佐原の食文化」
■応募方法
以下のURLよりお申し込みください。
https://forms.gle/U3YszfQq8NpRAcSBA
【締め切り】2022年12月12日(月)
*定員に達した段階で締め切ります。ただし、定員に達しない場合は当日参加も可能です。
■問い合わせ先
法政大学 大学院事務部 大学院課
TEL:03-5228-0551 E-mail:i.hgs@ml.hosei.ac.jp
詳細はチラシを参照ください。