【開催報告】第12回外濠市民塾を開催しました(2021年5月21日)

2021年5月21日(金)、第12回外濠市民塾 オンラインレクチャー「“濠”で囲まれた日本の都市…“外濠”の原景を探る」を開催しました。今回は初のオンラインイベントとして実施しました。高道昌志・東京都立大学助教(エコ研客員研究員)の司会で開会し、郷田桃代・東京理科大学教授による紹介ののち、東京理科大学の伊藤裕久教授にご講演いただきました。

ヨーロッパや中国の都市を題材に城壁で囲まれた都市と濠で囲まれた都市を比較し、濠に囲まれた城下町由来のものが多い日本の都市のルーツを古代から紹介していただきました。近世城下町では、武家地・町人地・寺社地など各々が独立した都市的存在を、都市全体を囲む外濠が統合したと考えられること、特に江戸城外濠は中と外を隔てるだけでなく、それらを繋ぐことも想定された、「分節」空間であったと考えられることなどをご紹介いただきました。

講演後には活発な質疑が行われ、最後に福井恒明・法政大学教授(エコ研兼担研究員・江戸東京研究センター兼担研究員)による挨拶で終了しました。参加者は主催者を含めて全体で最大89名となり、対面実施と同様に盛況となりました。

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