【開催報告】2019年7月23日「神田明神:江戸東京文化講座(第8回)」

2019年7月23日(火)、神田明神文化交流館にて「神田明神:江戸東京文化講座」の第8回目が開催されました。第8回は福井恒明法政大学教授が「東京の文化的景観―江戸城外濠と葛飾柴又」というタイトルで講演を行いました。
 生活・生業と風土が影響しあい形成され、維持されてきた「文化的景観」は、都市化と対極的な言葉として多く用いられていますが、今回の講演では、都市部における文化的景観を解釈するためには何が必要かということについて、これまで福井教授の携わってきた江戸城外濠や葛飾柴又を例に取り考察を行いました。
 そして、都市部の文化的景観を理解し共有するためには、見えにくくなっている社会基盤の存在や地域の担い手の存在を浮かび上がらせ、それらの価値を発信していくことが不可欠であると結論づけました。

 本年3月より8回にわたって開催してまいりました「神田明神:江戸東京文化講座」は今回を以て終了となりました。全8回で延べ415名の方々にご参加いただきました。ありがとうございました。