吉永 明弘 著
[2025年8月 刊行]勁草書房
目次
はじめに
第 I 部 環境倫理学をふりかえる
第1章 アメリカの環境倫理学
1.1 環境倫理学は何を問題にしてきたか──四つの論争点を中心に
1.2 環境倫理学はどこが間違っていたか──環境プラグマティズムの問題提起
第2章 日本の環境倫理学
2.1 環境倫理学はどのように日本に導入されたのか──三つの基本主張
2.2 環境倫理学はその後どのように展開されたのか──「ローカルな環境倫理」の提唱
第3章 環境倫理の自覚化にむけて
3.1 環境とは「身のまわり」──環境問題に関係のない人なんていない
3.2 人間は環境をどのように経験しているのか──「場所」への愛着を掘り起こす
3.3 環境からの情報をいかに読み解くか──「風土性」の観点からの環境倫理
第 II 部 都市の環境倫理
第4章 「都市の環境倫理」の問題領域と担い手
4.1 「都市の環境倫理」は何を問題にするのか──三つの問題領域
4.2 「都市の環境倫理」の担い手は誰か──都市計画者と都市の住民
第5章 都市の持続可能性,都市における自然,都市のアメニティ
5.1 都市は地球の持続可能性に貢献できるか──エネルギー問題を中心に
5.2 都市に見え隠れする「大きな自然」との共存──岸由二の都市再生論を中心に
5.3 都市のアメニティをどう確保するか──建造物の規制について
第6章 環境倫理の具体化にむけて
6.1 「美の条例」は何を目指しているのか──「らしさ」を「できるだけ変えない」
6.2 「アメニティマップづくり」で何が見つかるか──住民目線の「気づき」
6.3 ローカルな環境意識はグローバルな環境意識につながるか──「コスモポリタン的炉端」に生きる
【増補】
第7章 「都市の環境倫理」の現在地
7.1 近年の環境問題と環境倫理学
7.2 都市の環境倫理・実践編
おわりに
【ブックガイド】
I 『都市の環境倫理』ブックガイド50
II 増補部分に関するブックガイド50
参考文献
事項索引
人名索引