法政大学大学院エコ地域デザイン研究所
再生プロジェクト/地域デザインWG
2006年12月25日発行予定
A4タテ P195
【CONTENTS】
1.浅井義泰 ・・・・・ 5
「水環境に支えられている風景(その2)」
―環境の入れ子構造の回復(壊された小河川の再生)―
1.本稿の主題
○環境の入れ子構造への注目/小流域の回復(入れ子構造下位の安定化)と小河川の再生
○郊外の基層としての農空間/改変された土地の襞から地域の基層を読む
○郊外再生の手掛かり
2.環境の入れ子構造への着目
(1)入れ子構造
○入れ子構造とは
○入れ子構造の姿
○鶴見川~恩田川~小川(小河川)から
○町田市の地形・水系から
○小流域(入れ子構造下位)の姿
(2)入れ子構造への着目
○水辺都市の再生に向けて
○郊外再生の手掛かりとして
○河川・街の再生像
3.農空間から都市空間へ <東京の郊外町田市での実証>
(1)町田市の地形・水系
○町田市の位置
○町田市の地形
○町田市の水系
(2)農空間から都市空間へ
○都市化
○75年前(1930年/昭和5年)/一面桑畑の農村
○50年前(1957/昭和32年)/耕地整理を都市基盤とする市街化
○現在(2003年/平成3年)/団地、区画整理等による市街地形成
4.恩田川流域の基層を読む
(1)鶴見川支流恩田川の位置
○鶴見川
○恩田川
(2)土地の襞を読む/郊外の基層
○三つの都市ストック
○小河川・小流域を辿る
5.まとめ
2.岡本哲志・石渡雄士 ・・・・・ 33
「水構造に支えられた城下町における町人地の空間構造」
(江戸と熊本の比較)
1.はじめに 近世初期における城下町の都市類型
2.水の流れの原風景を比較する
2-1 江戸における水の流れの原風景
(1)地形の特色
(2)中世城下町のかたち
2-2 熊本における水の流れの原風景
(1)地形の特色
(2)中世城下町のかたち
3.河川整備の方法と城下町の構造比較
3-1 江戸の河岸湊の整備
(1)中世から近世への転換
(2)江戸湊の再生プラン(京橋の9つの入堀)
(3)明暦の大火以降の掘割と河岸湊の変化
3-2 熊本の河川改修工事を基盤に展開する城下町建設
4.計画性と舟運の両面に配慮した町人地の街区構成
4-1 江戸の町人地の街区構成
(1)町人地を構成する2つの街区(「井字型街区」と「短冊型街区」)
(2)江戸期の都市再編における町人地の空間構成の特色
(3)河岸沿いの街区の再編(三十間堀川沿いのゾーン)
(4)新設道路沿い街区における空間構成の新たな試み
4-2 坪井川を挟む古町・新町の町割りの仕組み
(1)古町
(2)新町
4-3 まとめ(2つの城下町における町人地の街区と町割りの類似性と地域性)
(1)江戸
(2)熊本
3.宮下清栄 ・・・・・ 61
「縮小都市時代の郊外地域再生デザインに関する研究(その1)」
自然環境インフラと公共交通利便性を考慮した再生地域の選定
1. はじめに
2. 郊外地域再生のデザインイメージ
3. ケーススタディ地区の概要
3.1 交通基盤の現状
3.2 郊外部の人口変遷
3.3 土地利用動向
4. 自然環境要素の評価
4.1 既往研究レビュー
4.2 人工衛星データの前処理
4.3 正規化植生指数の算出と土地利用分類
4.4 自然被覆の概念と自然環境の定義
4.5 地理的指標からみた自然被覆の特性
4.6 土地利用による自然被覆の特性
4.7 緑地消失エリアの特徴
5. 自然環境インフラの分布特性分析
5.1 集塊度の定義
5.2 多様度指数の算出
5.3 集塊度による自然環境への作用
6. 社会環境要素の評価
7. 歴史環境要素の評価
8. 空間指標による再生地区の選定
8.1 分析方法
8.2 社会環境要素のメッシュデータ化と指標の選定
8.3 再生地区の選定
9. まとめ
4.高橋賢一 ・・・・・ 129
「持続可能なラントスタットの再構築、その補完要件」
-新水系国土“浸水防御ライン”の再構築プロジェクトに学ぶ-
1. 本稿の主題
2. ラントスタットの生い立ちと成り立ち
2.1 EUとラントスタット
2.2 ラントスタットの地理的条件
2.3 ラントスタットの都市形成
2.4 持続可能なラントスタットの補完・強化要件
3. 新水系国土 “浸水防御ライン”の再構築プロジェクト
3.1 新水系創設の国家的意義
3.2 新水系国家運営委員会
3.3 新水系国土“浸水防御ライン”の概要
3.4 新水系国土“浸水防御ライン”の歴史と目標
4. まとめ
水辺都市/東京の再生に向けた 「地域デザイン」の領域とプランニング手法