『都市のルネサンス―イタリア社会の底力』

『都市のルネサンス―イタリア社会の底力』
陣内秀信
古小鳥舎
2021年7月

目 次

序 章「都市と建築を読む」ことの面白さ

第一章 水の都ヴェネツィアへ

第二章 迷宮都市ヴェネツィアの歴史を読む

第三章 足と舟と五感で楽しむ町・ヴェネツィア

第四章 丘の上の真っ白な町・チステルニーノ

第五章 保存再生の先駆者・ボローニャ

終 章 イタリアの輝きがまた戻ってきた

都市は変化する。しかしその核心は受け継がれる。都市が醸し出す魅力を読み解き、「再生」に活かす。
持続可能性のある都市発展のために、「壊して建てる」から、「都市再生」へ。

都市組織(tessuto urbano)、建築類型学(tipologia edilizia)を駆使して都市を読む。解き明かされたその豊かな歴史や個性、構造・骨格を活かし、人を主役に蘇らせる「都市再生」。その思想と実践を紹介した記念碑的名著。

日本に「都市を読む」「都市再生」を伝えた本書は、1978年の刊行時(中公新書)建築分野はもちろん社会史など他分野にも影響を与え話題となりました。イタリア建築旅行の最良の都市案内書のひとつです。
イタリアではじまった都市組織の概念、建築類型学を駆使し、ヴェネツィアやチステルニーノという複雑な都市を鮮やかに読み解きます。「都市を読む」ことでみえてくる、都市や建物の構造や骨格、歴史や文化、暮らしや営み。それらを活かし人を主役に都市を蘇らせる「都市再生」の理論と手法を、ボローニャを例に紹介。
イタリアで見出した「都市の思想の転換」は、都市や建物をどうやって破壊から守り、保存し再生するか、また日本らしい都市再生を考えるうえで、今も示唆に満ちています。

(本書は品切れとなっていた『都市のルネサンス―イタリア建築の現在』(中央公論社、1978)『イタリア 都市と建築を読む』(講談社、2001)の増補新装版です)