水都 東京 ─地形と歴史で読みとく下町・山の手・郊外

目次

第1章 隅田川―水都の象徴
第2章 日本橋川―文明開花・モダン東京の檜舞台
第3章 江東―「川向う」の水都論
第4章 ベイエリア―開発を基層から考える
第5章 皇居と濠―ダイナミックな都心空間
第6章 山の手―凸凹地形を読みとく
第7章 杉並・成宗―原風景を探る
第8章 武蔵野―井の頭池・神田川・玉川上水
第9章 多摩―日野・国分寺・国立

川、海、濠、湧水、池、用水。東京は下町から郊外まで、豊かな水辺をもっている。この都市の象徴=隅田川、文明開化のモダンな建築群が水辺を飾った日本橋川、世界にも類を見ない豊かな自然環境を保有する皇居・外濠、凸凹地形と湧水が目白押しの山の手、水辺をたどれば古代の記憶に触れることができる武蔵野…本書は東京各地をめぐりながら、この魅力的な水都の姿を描き出す。『東京の空間人類学』から35年、著者の東京研究の集大成がついに刊行!