【開催報告】気候変動と雨水活用シンポジウム&セミナー「ドイツ雨水規格から日本の雨水の基準と制度を考える」を開催いたしました(2020年2月19日)

 2020年2月19日(水)、気候変動と雨水活用シンポジウム&セミナー「ドイツ雨水規格から日本の雨水の基準と制度を考える」が開催されました。シンポジウム及びセミナーは、法政大学市ヶ谷校舎ボアソナードタワー26階スカイホール及びA会議室で行われ、参加者は118名でした。

【シンポジウム】
はじめに、内閣官房水循環政策本部事務局西口学参事官からご挨拶を頂き、続いて法政大学エコ地域デザイン研究センター長福井恒明教授よりご挨拶いただきました。趣旨説明は法政大学エコ地域デザイン研究センター客員研究員の神谷博が、「日本とドイツの雨水の基準・制度と雨水業の育成」と題して話しました、引き続き、基調講演としてドイツよりステファン・プラケッシェ氏(ドイツ雨水中水利用専門家協会副代表)をお招きして、「ドイツにおける雨水規格とその運用」についてお話しいただきました。通訳は、東京農業大学准教授の福岡孝則氏が行いました。

 次に事例報告が3題あり、報告1「日本建築学会の雨水ガイドライン及び規準」笠井利浩氏(福井工業大学教授)、報告2「雨水貯留浸透技術に関する基準等」屋井裕行氏(雨水貯留浸透技術協会常務理事)、    報告3「雨水利用の基準及び維持管理に関する行政・学会の動向」岡田誠之氏(東北文化学園大学名誉教授、NPO雨水まちづくりサポート副理事長)と続き、パネルディスカッションに移りました。
  パネルディスカッションは、「日本の雨水基準・制度の目指す方向性」をテーマとして、はじめに榊原隆氏(八千代エンジニヤリング)より「ISO雨水基準の動向」について話題提供がありました。これを受けて、福岡、笠井、、屋井、榊原の各氏が登壇し、コーディネーターは、神谷が務め、会場からの意見も交えて活発な意見交換が行われました。

【セミナー】
15:30からは会場をA会議室に移し、「日独雨水技術交流セミナー」を開催いたしました。冒頭に、国土交通省水管理・国土保全局水資源部水資源政策課総合水管理戦略室長の光橋尚司氏からご挨拶を頂きました。続いて、講演が2題あり、講演1として「ドイツの雨水技術」神谷博、講演2「日本の雨庭」森本幸裕氏(京都大学名誉教授・公益財団法人京都市都市緑化協会理事長)と続き、次に事例報告が4題ありました。事例報告1「横浜市のグリーンインフラの取り組み」横浜市環境創造局政策調整部三繩教明氏、事例報告2「京都市の道路雨庭の取り組み」京都市建設局みどり政策推進室緑化推進課長岩村謙次氏、事例報告3「武蔵野市の雨庭の取り組み」武蔵野市環境部長木村浩氏、事例報告4「世田谷区におけるグリーンインフラの展開」福岡孝則氏。

 シンポジウム、セミナーを通して熱気にあふれた展開で、この課題に対する参加者の関心の高さが伺えました。昨年の台風19号の被災以来、雨水管理に対する社会的な要請の高まりが感じられたシンポジウムとなりました。このシンポジウムの成果として、雨水基準制度研究会を立ち上げることも決まり、引き続きこの課題に取り組んで行くこととなりました。