水都アムステルダム 受け継がれるブルーゴールドの精神

岩井 桃子 著
法政大学出版局
2013年6月刊行

内容紹介
アムステル川の河口に人が住み着いた13世紀から、黄金時代といわれる17世紀を経て18世紀までを中心に、アムステルダムの形成史を概観し、フィールド調査をもとに干拓の技術、洪水対策、住宅の構造と特徴などを明らかにする。水とともに生き、水と親しみ、水を「金(きん)」に等しい価値あるものと考える「ブルーゴールドの精神」が、今も脈々と息づいている町の魅力を伝える建築史的考察。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次
はじめに

I アムステルダムの誕生と変遷
1 初期のアムステルダム
2 中世の都市空間へ(一五世紀以降)
3 大きな時代の変化の渦の中へ
4 ヨーロッパ交易の頂点と都市の拡大
5 絶頂期のあと

II アムステルダムの都市住宅
1 基本的な特徴
2 基本型からの発展
3 スマルディープハイス
4 ブレートハイス
5 ハウトマン通り二〇番地──集合住宅タイプ

III 不整形街区から整形街区へ──その空間構成
1 不整形街区
2 旧教会前の花屋さん──ヴァルムス通り八三番地
3 整形街区
4 ホテル・ピューリッツァー
5 アムステルダムの下町──ヨルダン地区
6 馬車通りと都市空間──ケルク通り周辺地区

おわりに
参考文献
図版出典