『エコロジーと歴史にもとづく地域デザイン』

法政大学大学院エコ地域デザイン研究所[編]
陣内秀信[監修]
学芸出版社  ISBN: 4-7615-1190-7
2004年6月30日発行  A5 192P
定価1900円＋税
全国書店でお買い求めください。

　21世紀は「環境の時代」といわれる。ところが実際の東京のまちでは大規模開発のプロジェクトが次々と実現し、本来、歴史の厚みがあり魅力的だった都心部が寂れ、元気がない。では、今、日本の都市づくりはどこを目指すべきなのか。
　それを根本から問うべく本書は企画された。その基をなすのは、法政大学主催の国際シンポジウム「エコロジーと歴史に基づく地域デザインへの挑戦」（2003年6月7、8日の2日間にわたって市谷キャンパスでおこなわれた）である。
　参加した講師、コメンテーター全員に、シンポジウムでの討論の成果を踏まえ、今回の出版を目的として新たに原稿を執筆していただいて、この本が生まれた。

[CONTENTS]
Chapter1：ヴェネツィアにおける15世紀以後のエコロジカル・システム
ヴェネツィアにおける都市再生戦略としてのウォーターフロント再開発
Chapter2：中国江南地方の水郷都市における保存と開発
Chapter3：水の都バンコク：持続可能な開発・優れたガバナンス・競争力を備えた発展
Chapter4：東京における水辺空間の再評価−破壊から再生へ
Chapter5：ボストンにおける水辺都市のエコロジー再生
Chapter6：ドイツにおける持続可能な発展に欠かせない都市の役割
Chapter7：イタリアの歴史的田園地域におけるアクティブな保存